近況 [雑談]
ごぶさたです。
近況①
研究会は細々と続けています。
昨年度は、
生成文法理論の基本概念についてインドネシア語で説明した論文
Silitonga (1990) "Tata Bahasa Transformasional Sesudah Teori Standar"
および受身に関する古典的論文(英語、インドネシア語対訳つき)
Chung (1976) "On the Subject of Two Passives in Indonesian"
を読みました。
本年度は、現在欧米でもっとも広く用いられているインドネシア語文法書(英語)
Sneddon (1996) Indonesian: A Comprehensive Grammar
をメインに、ときどき Cole and Hermon など最新のインドネシア語関係の論文も紹介していくつもりです。
インドネシア語研究において、Sneddon は欧米では基本だと思いますが、日本では、語学学校はもちろん、大学(院)でもほとんど扱わないでしょう。ご興味のある方はご連絡いただけたらと思います。
いちおう隔週日曜日の午前に、東京の目黒近辺でやっています。
近況②
日本インドネシア学会の機関誌『インドネシア 言語と文化』第15号に、拙論文を載せていただきました。
ご一読いただければ幸いです。
残念ながら一般の方の目にふれることはあまりないですが。
近況 [雑談]
ごぶさたしております。
きたる11月8・9日に、東京外国語大学で日本インドネシア学会研究大会があります。
そこで発表させていただくことになりました。
題名は「インドネシア語心理動詞のカスケード構造」です。
準備できてません。内容も固まってないです。おいおい。
基本的にはレキシコンフォーラムの発表と同じく、me-kan 動詞の Larsonian shell なのですが、今回は Pesetsky (1995) Zero Syntax にもとづく cascade 構造の善し悪しを考えようという感じです。
何のことやら意味不明だと思いますが、言ってる本人にも意味不明ですので、ご心配なく。
私は9日(日)の10時からになっています。
一般の方も参加できます。参加費1000円だそうですが。(学生は無料)
私の発表は価値がありませんが、他の方の発表は有益だと思いますので、ご興味とお時間のある方は、ぜひお越しください。
私信など [雑談]
お~い、ヘルマン、元気か~?
テレビに映ってたらしいよ。
これ見たらメールをください。
いつの間にか今回の試験も終わってましたね。
みなさんお疲れさまでした。
いつの間にか500,000ヒットを超えてました。
まったく更新してないのにありがとうございます。
検定試験勉強会・文法研究会は細々とやってます。
ご興味のある方は連絡をください。
近況報告 [雑談]
7/5・6に神戸大で行われた MLF(Morphology and Lexicon Forum) 2008 で発表してきました。
題目は「インドネシア語形容詞派生動詞の語彙概念構造とVP殻構造」です。
形容詞派生 me-, me-kan, me-i 動詞について、それぞれに適切な語彙概念構造(Lexical Conceptual Structure)を与えることにより、自他の分布や語彙欠落(lexical gap)に見える現象が説明できることを示しました。
とくに me- 自動詞と me-kan 他動詞については、直観に反して me-kan 他動詞が基本であり、影山のいう「反使役化」によって me- 自動詞が派生することを論じました。
さらに、形容詞派生動詞だけでなく場所格(locative)などの適用態(applicative)構文全般について、動詞句殻構造を仮定し、Bakerのいう編入(incorporation)あるいは主要部移動による統一的分析を提案しました。
おおむね好意的な反応をいただいたように思います。
関係者の皆さま、コメントをいただいた諸先生方、どうもありがとうございました。
雑談 [雑談]
遅ればせながら、アジア文庫で佐々木辞書1.3版を手に入れました。
ついでに、日本橋丸善でブックカバーも買いました。
1260円でしたが、なかなかいい感じです。
http://www.concise.co.jp/store/stationary/bookcover.html
丸善は久しぶりに行ったのですが、昔はもう少し専門書があった気がします。
言語学関係は、和書はジュンク堂池袋店、洋書は三省堂神保町本店がいいです。
最近はみんなアマゾンでしょうけど。やっぱり実物を見るのが楽しいですからね。
お知らせ [雑談]
新url:http://indonesia-jaman.blog.so-net.ne.jp/
おそらく以前のurlからも引き続きアクセスできると思いますが、ブックマークに入れてくださっている方は、念のため変更していただいたほうがいいのかもしれません。
・新しいリンク
アルビーのインドネシア語教室
indonesisch-blog
インドネシア語に関するドイツ語のブログです。
作者から連絡がありましたが、日系の方のようです。
Quizとして当ブログの問題を使っています。解説が私のものよりも詳しいので、単なる訳ではなく、ご自分の考えもかなり入ってるみたいです。
ドイツ語がおわかりになる方は、ぜひどうぞ。(そんな人はここにいないでしょうが)
・勉強会(検定試験C~B級)
日時:3月1日(土)午後6時~8時
場所:目黒区・八雲住区センター
明日ですが、興味のある方はご連絡ください。
読売文学賞 [雑談]
私の恩師でもある押川典昭先生が、今年度の読売文学賞(研究・翻訳賞)を受賞されました。
http://info.yomiuri.co.jp/prize/bungaku/59th/oshikawa.htm
私が本格的にインドネシア語をやろうと思ったのは、押川先生の訳されたプラムディヤを読んで、ぜひ原書で読みたい! というのがきっかけでした。
それで先生のいらっしゃる大東文化大学に押しかけ、むりやり入れてもらったのです。
けっきょく、プラムディヤは読まないまま今にいたってしまったわけですが。
押川先生やプラムディヤについて、私のようなものがあれこれ書くのは失礼ですが、1つだけ申し上げるとすれば、プラムディヤを日本語に訳すことのできる人間は、後にも先にも押川先生ただ1人であろう、ということです。
検定試験講評(E級) [雑談]
7月に行われた、2007年度第2回の試験問題を手に入れました。
今回は、バタオネ氏の手を離れてから初めての試験ということで、運営や試験問題に変化があるのではないかと、大いに注目していました。
(まあ、おそらく数年前から、バタオネ氏は事実上ノータッチであったと予想されますが)
そこで、試験問題に関する講評を書きたいと思います。
受験された方、あるいは次回受験される方は、ご参考にしていただければ幸いです。
「ネタバレ」注意!
(これから試験問題を解こうという方は、お読みにならないことをおすすめします)
2007年度第2回【E級】
拙論文 [雑談]
なんとなく自分の名前で検索してみたら、前に書いたものが公開されてました。
ぜんぜん知らなかった…
「インドネシア語の「二重目的語構文」 : 英語との対照から」http://ci.nii.ac.jp/naid/110006175903/
右上「本文を読む・探す」からPDFを落とすことができます。
まあこれも若気の至りですか。
理論的には、今の私からは見るべきものはありませんが、記述的にはそんなに間違ったことは書いてないし、そこそこおもしろいとは思うので、興味のある方はご覧いただけたら幸いです。
(以前、このブログでも書きかけて、途中でめんどうになってやめてしまったやつです)
レイアウト [雑談]
So-net の新機能で、レイアウトの左右を入れかえることができるようになったので、さっそくやってみました。
以前のようにサイドバーが左にあると、印刷したときに本文の右端が切れてしまい、困ってました。このほうがいいですね。
でも、以前のに慣れてしまったので、なんか違和感あるなあ。