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228 【上級】文法 [上級]

Badan Rehabilitasi dan Rekontruksi (BRR) Aceh dan Nias meluncurkan program _____ pesisir di Aceh, bekerjasama dengan berbagai NGO Asing dan Nasional.

A. menghijau
B. kehijauan
C. dihijaukan
D. penghijauan

解答:D
アチェ・ニアス復興再建庁(BRR)は、国内外のさまざまなNGOと協力し、アチェ海岸地域の緑化計画を立ち上げる。

hijau は「緑」だが、pe-an 名詞 penghijauan で「緑化」という意味になる。
対応する動詞は、他動詞 menghijaukan 「緑にする、緑化する」である。
B: kehijauan は「緑であること、新緑」。
pe-an :動作 対 ke-an:状態 という原則は、ここでも有効。

文中のこの位置に入る語は名詞が自然。AやCは入らない。
A: menghijau は自動詞「緑になる」。

文中の単語
meluncurkan 「立ち上げる、着手する」 B級
  本来 luncur は「すべらせる、なめらかに進む」。
  meluncurkan は「(船を)進水させる、(ロケットを)発射する」だが、英語 launch にあたる語として、「(計画などを)始める」という意味でよく用いられる。
pesisir 「海岸地域」 B級
 pantai は「海岸」だが、pesisir は海沿いのもう少し広い地域を指すようです。日本語は何でしょうか?
 
(完全な雑談)

menghijau:自動詞「緑になる」
menghijaukan:他動詞「緑にする」

特に問題はありません。

ところで、ふと思ったのですが、日本語の「緑化する」って動詞、よく考えると微妙ですね。
これは自動詞でしょうか、それとも他動詞でしょうか。

 「砂漠を緑化する」
常識的には他動詞のような気がしますが、
 「砂漠が緑化する」
とも言えるような気がしないでもありません。

  「彼らは、砂漠を緑化する」
?「彼らのおかげで、砂漠が緑化する」
なんか変だぞ?
 「彼らは最先端の技術を使って、砂漠を緑化させる」?

 「サルが人間に進化する」
*「サルを人間に進化する」

*「その行為が美化する」
 「彼らはその行為を美化する」

 「(自然に)固体が液化する」
 「(加熱して)固体を液化する」

むむむ。またもや変なことが気になってきました。今日も眠れない…(ウソ)
なぜ、こうゆうのが気になるんだろう?
と言うか、なぜ他の人は気にならないんだろう?
私だけ~?


コメント(3) 

コメント 3

jaman

自己レス。

英語には、使役交替(causative alternation)と呼ばれる現象があります。
例:break
1. The chair broke. 「いすが壊れる」
2. He broke the chair. 「彼はいすを壊す」

動詞 break は、自動詞「壊れる」/他動詞「~を壊す」という2つの意味を持っています。同じような使役交替をする動詞として、open, close, burn, drop などがあります。
このように、形態的な変化をせずに多くの動詞が使役交替をする、というのは、英語特有の現象と思われます。

日本語では、「壊れる/壊す」「閉める/閉まる」「燃える/燃やす」など、基本的に動詞の形態が変化します。(しかし、日本語の自⇔他の変化パターンはかなり不規則で、日本語を母語としない方には、頭が痛い問題でしょう。)
しかし、日本語にも、英語のように形態的変化をせずに使役交替をする動詞が少数存在します。
例1:「はねる」
3. どろがはねた。
4. 自転車がどろをはねた。
例2:「増す」
5. 速度が増した。
6. 車は速度を増した。

しかしこれらは、意味的にも、英語の break, open のような使役交替とは少しちがう感じがします。
7. He broke the chair.
の場合、
8. He CAUSED the chair break.
と言いかえることができます。(そのため、「使役」交替と言います。)しかし、
9. 自転車がどろをはねた。
10. 自転車 CAUSED どろがはねる。
という言いかえはどうでしょうか?

けれども上で見たように、「緑化する」「液化する」は、英語同様の使役交替をしている気がします。おそらく、和語動詞(訓読み)では非常にまれだが、漢語(音読みの熟語)では、いくつか存在するのではないでしょうか。
例:「決定する」
11. 政策が決定した。
12. 総理は政策を決定した。

ところで、日本語古語には、英語のように使役交替をする動詞があります。
例:「入る(いる)」
13. 光源氏、御簾の内に入らせ給ふ。
14. 光源氏、藤壺を御簾の内に入らせ給ふ。

「開く(あく)」「伏す(ふす)」など、たくさんあるように思います。なぜ古語ではたくさんあったのに、現代語では自動詞と他動詞が別形になってしまったのか、不思議です。

長い前置きでしたが、では、インドネシア語の使役交替はどうでしょうか?

15. Kursi rusak.
16. Dia merusak kursi.

17. Pintu buka/terbuka.
18. Dia membuka pintu.

19. Adik bangun.
20. Dia membangunkan adik.

21. Adik makan.
22. Dia *memakan /?memakankan adik.
23. Dia membuat adik makan.

少し考えても、いくつかのパターンがあることがわかります。

英語 break のような使役交替は、インドネシア語ではほとんどないと思います。mulai 「始まる/始める」くらいでしょうか。これも、「始める」の mulai は後ろに動詞が続くときなど、やや特殊ですか。

従来の参考書では、

me-kan には次のような意味があります。
①使役 ②便宜供与 ③道具…

のようなまとめ方をしていました。このような勉強法では、どのような基語
のとき me-kan が使役になるのか、なぜ membangunkan は「使役」なのに、membukakan や memakankan はダメなのかわからず、結局個々の例について一つずつ覚えるしかありませんでした。
そうではなく、まず使役にはパターンがいくつあるかまとめ、こんな動詞では me- だけ、こんな動詞では me-kan、こんな動詞では me- も me-kan ダメで membuat のような別の動詞が必要、というふうに考えていくのが、実践的ではないかと思います。

教科書の章立てを、従来のように
11. me-kan 動詞、 12. me-i 動詞、 13. ter- 動詞 …
ではなく、
11. 使役、 12. 受身、 13. 完了 …
というふうにしてしてみるのも、おもしろいでしょう。だれか作ってください。
by jaman (2006-02-19 11:51) 

sandy

面白いですね。私は作ってみたことがありますが、一人の力では無理だし、時間もなかなかとれないので、作っているうちに「熱」が消え去ってしまったのです。
1つコメントをさせていただきたいと思います。jamanさんが書いた「英語 break のような使役交替は、インドネシア語ではほとんどないと思います。」は、これのことかどうかわかりませんが、membukaとmenutup(どの教科書にも書かれていないのです。)は自動詞でもあり、他動詞でもあるとのことです。
1a. Perlahan-lahan, kelopak matanya membuka.
1b. Aku melihat ia membuka pintu itu.
2a. Setelah masuk ke ruangan itu, pintu di belakang kami menutup (dengan sendirinya).
2b. Pak Dimas selalu menutup tokonya pada pukul 9 malam.
おそらく、この現象は、mengucup, mengembangと同じ意味のme-になっていると思います。
by sandy (2006-02-19 15:01) 

jaman

コメントありがとうございます。
membuka / menutup の例は気づきませんでした。
ところで、日本語の「開く(ひらく)」「閉じる」も同様な使役交替があります。

1a. 風で本のページが開いた。
1b. 50ページを開いてください。
2a. 眠くて、まぶたが自然に閉じた。
2b. そっとまぶたを閉じた。

ただし、「開く(あく)/開ける」「閉まる/閉める」が、「中立的」な自動詞/他動詞であり、「開く(ひらく)」「閉じる」は少し特殊な感じがします。例えば、
3a. ドアが開く(あく)。
3b.?ドアが開く(ひらく)。
3aの方が自然ですね。「開く(ひらく)」はどんな場合にOKなのか、母語ですがよくわかりません。
インドネシア語の自動詞 membuka / menutup も、いつでもOKというわけではないでしょう。

しかし、使役交替という現象があまりないと思われる、日本語とインドネシア語で、意味的に対応する「開く/閉じる」と membuka / menutup が似たふるまいをしているというのは、おもしろいですね。

>>おそらく、この現象は、mengucup, mengembangと同じ意味のme-になっていると思います。

その母語話者直観は、とても興味深いです。
私が思うに、自動詞の membuka / menutup では、基語 buka / tutup は「開いている」「閉まっている」という形容詞ではないでしょうか。

besar「大きい」 → membesar 「大きい状態になる、大きくなる」
buka 「開いている」 → membuka 「開いている状態になる、開く」

一方、他動詞 membuka は、他のふつうの me- 他動詞と同じです。
kirim (送る) → mengirim 「~を送る」
buka (開ける) → membuka 「~を開ける」

ところで、基語が他動詞であるかどうかの判定基準として、次の2つのテストはどうでしょうか。

① -kan が便宜供与「~してやる」になるかどうか?
② -i が他回「何度も、たくさん」になるかどうか?

2つともパスする必要はありません(i で終わる単語に -i はつけられません)。しかし、少なくともどちらか一方をパスすれば、基語は他動詞と考えてよいのではないでしょうか。
例:
beli … membelikan 「買ってやる」なので、他動詞
pukul … memukuli 「何度も打つ」なので、他動詞
naik … #menaikkan 「上げてやる」、#menaiki 「何度も上げる」ではないので、自動詞。

buka / tutup では、-kan / -i のつき方や意味がかなり変です。例えば、menutupi はありますが、membukai は不自然。
やはり、buka / tutup は、ふつうの他動詞とは少しちがう感じがしますね。
by jaman (2006-02-19 16:54) 

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